高野山・熊野を愛する百人の会

100Members

メンバー紹介

奈良県立大学理事

木村 陽子さん

Profile

和歌山県生まれ。大学や省庁で、年金や医療などの社会保障、国や地方自治体の財政などを研究し、また、公益財団法人で、地域の国際化を推進し、地域を活性化する仕事に取り組んできました。
最近関心を持っているのは、聖書です。弘法大師や親鸞聖人にも影響を与えたと言われます。聖書研究では、「ものごとの深みを味わう」ことに重点がおかれ、古代へブライ語やギリシア語の原典にあたらなければなりません。新分野へのチャレンジです。聖書のように、数千年の研究蓄積があり、かつ、「深み」を求められる世界を前にすると、近代科学の分析枠組みは浅く見えるほどです。

「高い精神性」に抱かれて

高野山・熊野は、世界に誇れる所です。高野山も熊野も身近過ぎで、国際関係の仕事をするときまで、その価値が十分にわかりませんでした。高野山・熊野のすごさは、「高い精神性」、「細部の精巧さ」、「シルクロードの終着点」の3つを兼ね備えていることだと思います。例えば、那智の滝は、迫力ではナイアガラの滝とは比べ物になりません。それでも、黒潮が運んでくる南海の湿った空気に包まれた紀伊山地独自の自然を切り取ったような那智の滝は、「高い精神性」に溢れ、その前に佇むと身が引き締まる思いがします。
高野山はフランス人に好まれます。「高い精神性」、「細部の精巧さ」、洗練された色彩のみごとさは、フランス文化に通じるものがあります。韓国人の友人は、今では韓国では見られない八咫烏を熊野本宮で見つけて感動していました。そこに住む人々の明るさ、温かさとともに、もっともっと高野山・熊野が世界に知られますように。

メンバー一覧へ

more Members