高野山・熊野を愛する百人の会

100Members

メンバー紹介

東京大学・名誉教授

谷口 維紹さん

Profile

和歌山県有田郡有田川町清水に生まれる。小学校時代は複式授業を受ける。チューリッヒ大学大学院にて博士号取得、その後癌研究会癌研究所生化学部・部長、大阪大学細胞工学センター・教授を経て東京大学医学部・教授(1995-2012)。現在は東京大学先端科学技術研究センターで総長室アドバイザーを務める。
主な栄誉:ハマーがん研究国際賞 (米国);朝日賞;ロベルトコッホ賞 (ドイツ);藤原賞;慶応医学賞;和歌山県文化賞;日本学士院賞;米国がん学会・ペツコラー財団がん研究国際賞(イタリア・米国);チューリッヒ大学・名誉博士;文化功労者;和歌山県有田川町名誉町民

和歌山県を文化立国の象徴へ。

この度、「高野山・熊野を愛する100人の会」のメンバーに入れていただいたことを大変光栄に思います。和歌山県はじめ多くの方々の御尽力で2004年に高野山・熊野は世界遺産に登録されました。和歌山県有田郡の山村に生まれ育った私にとって特に馴染み深いのが高野山です。当時、村の人たちは山越えをして高野山に参拝していました。私の叔父は高野山で修行して僧侶になりました。幼い頃、母に「石童丸」の絵本を読んでもらい、その悲劇に涙したものです。人間の営みと自然との深奥な結びつきを示す高野山・熊野はまさに世界に誇るべき遺産ですが、今後どのようにして活かして行くかが大切でしょう。観光の名所としてはむろん、和歌山県の地の利を活かして学術・芸術等の活動を広めていき、文化立国を担う中心地の一つとして発展させることも重要ではないか、と考えます。微力ではありますが、和歌山県人の一人として尽力させて頂きたいと思っております。

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