高野山・熊野を愛する百人の会

100Members

メンバー紹介

株式会社INCJ 代表取締役会長 CEO

志賀 俊之さん

Profile

1953年に和歌山市で生まれ、父の転勤で、新宮市、那賀郡打田町(現紀の川市)、再び和歌山市と紀伊半島をぐるりと回った。1976年、大学卒業と共に日産自動車に入社。小さいころからの日産ファンの熱い憧れのままの入社だった。最初の配属は、傍流のマリーン事業部だったが小さい部署だけに自分で企画し実行する仕事流儀を身につけた。その後、クルマの輸出部門に異動し、5年半のジャカルタ駐在の後、経営企画を担当し、ルノーとのアライアンス交渉に関わった。常務、COO(最高執行責任者)、副会長を歴任した後、本年の6月に日産の取締役を退任した。2015年から株式会社INCJ(旧産業革新機構)の代表取締役会長CEOを務める。

神秘な空間で心が洗えます。

小・中学と育った新宮市では、熊野三山の一つ熊野速玉大社内の道場で剣道に励み、熊野のシンボル八咫烏と馴染みの深い神倉神社のふもとの小学校で学んだ。神倉山の急な石段を登り、鎮座する巨岩に辿り着くと小学生にも感じる不思議なパワーを全身に浴びた。那賀高校では生物クラブに入り、高野山の宿坊で合宿、早朝に高野山周辺で野鳥観察、森の中に深く入ると高い高野杉に光が遮られ、足元は苔に覆われている。全くの静寂と湿気が神秘的な世界に導いてくれる。耳を澄ませて野鳥の鳴き声を聞くのだが、森の中の神々の囁きが聞こえてくるような不思議な感覚を覚えた。高野山、熊野古道は、その自然の神秘さと相まって、超自然的な感覚を覚えさせてくれる。不思議なことに、訪れる度に、自分の生き方を振り返ったり、前向きなパワーを貰ったりもする。この歴史と自然がつくり上げた遺産を出来る限り丁寧に保全し、多くの方にこの神秘の空間を味わってほしい。

メンバー一覧へ

more Members