私は、「熊野古道 一の鳥居」があったと伝わる「藤白神社」のある海南に生まれました。
高校を出てからは大阪に移り音楽活動を始めますが、奇しくもバンドのメジャーデビューと時を同じくして熊野での演奏活動が始まる事になります。それが、那智勝浦『日本文化デザイン会議‘88熊野』でした。無人島の弁天島に橋を架けて、世界中からアーティスト達が集まりました！ その後、世界遺産登録が決まった頃から、紀伊山地の大自然の中での演奏オファーが立て続けに届き、奉納演奏などでは大自然から曲を授かる事が起き始め、戴いた曲を都市に戻りホールなどで皆様に届ける活動が始まる事になります。その音には、高野熊野の持つ、大きな癒しの力が宿っていました！中上健次氏が生前語られていた言葉、「熊野に根を張る者は都で華を咲かす！」この言葉をいつも心に、これからも高野熊野の大自然のエネルギーを音に宿し、癒しの音楽を世界中に広める活動を続けて参ります。