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メンバー紹介
東京藝術大学長
澤 和樹さん
1955年、和歌山市生まれ。'79年、東京藝術大学大学院修了。「安宅賞」受賞。ロン=ティボー、ヴィエニアフスキ、ミュンヘンなどの国際コンクールに入賞。イザイ・メダル、ボルドー音楽祭金メダル受賞などヴァイオリニストとして国際的に活躍。'84年に東京藝大に迎えられるとともに本格的な演奏活動を開始。'89年には、文部省在外研究員として英国王立音楽院に派遣され、さらに研鑽を重ねた。この時期、アマデウス弦楽四重奏団メンバーとの出会いにより澤クヮルテットの結成を決意。2004年、和歌山県文化賞受賞。‛16年より東京藝術大学長。英国王立音楽院名誉教授。響ホール室内合奏団ミュージックアドヴァイザー。千里フィルハーモニア・大阪常任指揮者。
熊野には、1987年から首都圏や関西圏でヴァイオリンを学ぶ子供たちを連れて下北山村でのヴァイオリンキャンプをきっかけに毎年訪れています。鬱蒼と繁るスギ・ヒノキの緑や熊野川上流の清流を通じての自然との対話が、都会育ちの子供たちの感性を大いに刺激し、普段の教室でのレッスンでは得られない素晴らしい成長ぶりを見る事は大きな喜びです。
世界遺産登録5周年記念で行われた熊野速玉大社拝殿前での澤クヮルテットと観世流能楽の人間国宝、野村四郎先生との共演や、ドイツの世界的弦楽四重奏団、ヘンシェルカルテットとの共演による奉納演奏は、晩秋の清冽な熊野の霊気と相まって、忘れ難い貴重な演奏体験となりました。
高野山・熊野は、仏教や神道の信仰、修験の場であるばかりでなく、人を謙虚にし、自己を見つめ直させてくれる極めて貴重な人類共通の遺産であり、私達は次世代に大切に伝えていかねばなりません。
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