高野山・熊野を愛する百人の会

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メンバー紹介

ジャーナリスト

趙 海成さん

Profile

1985年来日、日本大学芸術学部でテレビ専攻。1988年、初めての在日中国人向け中国語新聞「留学生新聞」の創刊に携わり、初代編集長を務める。1995年、10カ国の在日外国人向け外国語媒体を束ねる「外国人情報誌連合会」代表就任。1999年、中国情報を発信する日本の衛星放送事業者大富の宣伝部長に。また同年、外国人にかかわる諸問題について都知事に意見を述べる「外国人都民会議委員」に東京都より選出。2000年、日中合作ドキュメンタリー「悠々シルクロード」の制作に参加。2002年に中国に帰国。以後、日中を行き来しながらフリーライター/カメラマンとして活躍。2015年、日本でベストセラー《在日中国人33人それでも私たちが日本を好きな理由》を出版。

和歌山の魅力は無限大

和歌山は神々の棲まう聖地といわれるが、「匠」の発祥地でもあると思う。田辺市にある「紙漉き工房」と御坊市にある醤油店を訪ね、そう感じた。
中国後漢時代の蔡倫が植物を用いる製紙法を発明し、紀元610年前後日本に伝わった。「紙漉き工房」の奥野氏はいまもこの技法で和紙をつくっている。
また、鎌倉時代、覚心という僧が中国に留学し、径山寺で禅宗の修行をすると同時に径山寺味噌のつくり方も学んだ。覚心は1254年に日本に戻り、禅宗の普及に励み、径山寺味噌のつくり方も住民に伝えた。これがきっかけとなり、この味噌から出てくる汁で料理をすると大変美味しいことを発見し、味噌醤油が生まれた。現在、18代目当主野村圭佑氏が先祖からの醤油の作り方を守っている。
さらに息子(8歳)も日本のコンビニで「宝」を見つけた。「こってり豚骨醤油ラーメン和歌山中華そば」。超美味しい、たくさん中国に持ち帰りたいと息子が言った。和歌山の魅力は無限大だ。

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