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メンバー紹介
東京医療保健大学副学長
坂本 すがさん
和歌山県出身。昭和47年和歌山県立高等看護学校保健助産学部卒業。平成19年埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。昭和51年関東逓信病院(現・NTT東日本関東病院)入職。同産婦人科病棟婦長などを経て、平成9年~平成18年看護部長を務める。平成18年東京医療保健大学看護学科学科長・教授就任。平成21年中央社会保険医療協議会専門委員。平成23年6月~平成29年6月、公益社団法人日本看護協会会長。平成29年6月より現職。
私は和歌山県の龍神村で幼いころを過ごした。
龍神村は青々とした山々が連なり、その間を藍色の川、日高川が流れている。遊びや生活はすべて山や川の中にあった。楽しいとき、壁にぶつかったとき、ふと頭に中に出てくるのがあの山深い龍神村の隅から隅までだ。学校に通った山の中の遠い道々、ふと気が付くと風に吹かれてざざーとしなる竹林。夕方暗くなると足早に帰路についている私のそばの木から木のふもとに闇の中をムササビが飛ぶ姿。
龍神村は世界の人々をひきつける高野山と近い。お互いを結ぶ道路として高野龍神スカイラインがある。この道路の四季折々に見せる風景がまたすばらしい。そして熊野古道とも近い。熊野古道が世界遺産になったときは関東に居を構えていても自分のことのように誇らしかった。歴史、自然。日本の子どもならこの自然や古い歴史の中にぜひひとときでも身を置かせたいと思う。
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