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メンバー紹介
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター長
関西大学社会安全研究センター長・特別任命教授
河田 惠昭さん
大学生の時、山にのめりこみ、テントなどで400泊した経験があります。そして、春の穂高岳で1200メートルも滑落しましたが、九死に一生を得ました。それ以来、山行をきっぱりと辞め、勉強を始めました。29歳で博士号を取得し、助教授に昇任して、そして好きだった女性と結婚しました。爾来、防災研究に没頭し、これまでの44年間に論文等約千編、共著書約70冊を執筆し、海外調査も約400回経験した結果、防災分野のノーベル賞といわれる国連SASAKAWA防災賞も受賞しました。日本人受賞者は今も私一人です。現在、首都直下地震や南海トラフ沿いの地震が国難災害とならないように、縮災対策を進めています。この世に生まれたことに感謝して、精一杯努力しています。
小学生の時、修験道の聖地である大峰山に林間学校で行きました。そこで、有名な「西の覗き」を経験し、今でも恐ろしかったことは忘れません。名物の丸薬の陀羅尼助(だらにすけ)を作っている店頭で釘付けになりました。下敷状の丸薬のペーストに格子の切り目を入れ、その上に板を置いて両手のひらで押さえて、クルッと回すと、あら不思議、丸薬が無数にできるのです。飽きもせず、感心して見ていました。中心部を形成する大台ヶ原には無数と言ってよいほど素敵な温泉がありますが、はしご酒ならぬ『はしご湯』ができないというハンデがあります。半島内はあまりにも移動が不便です。一案ですが、近畿自動車道の残りの2車線は、海岸沿いではなく山岳高速道路としてこの紀伊半島を横断してはどうでしょう。トンネルばかりですから環境破壊にならず、災害時にも役に立ちます。これができると、一躍、日本文化の聖地、秘境として国際的に有名になるはずです。
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