高野山・熊野を愛する百人の会

100Members

メンバー紹介

俳人

堀本 裕樹さん

Profile

1974年、和歌山県生まれ。國學院大学卒業。俳句結社「蒼海」主宰。二松学舎大学非常勤講師、東京経済大学非常勤講師。俳人協会幹事。2016年度、2019年度「NHK俳句」選者。第2回北斗賞、第36回俳人協会新人賞、2015年度和歌山県文化奨励賞受賞。著書に句集『熊野曼陀羅』(文學の森)、『俳句の図書室』(角川文庫)、又吉直樹との共著『芸人と俳人』(集英社文庫)、穂村弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』(新潮社)、最新刊は『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』(NHK出版)など著書多数。

熊野本宮出身の両親の元、和歌山市に生まれた僕は、紀北と紀南の両方の土地の影響を受けて育ってきました。ですので、僕の身心には紀ノ川と熊野川が流れているのです。18歳のときに上京して、もう27年にもなりますが、いまだに僕の身心には故郷のこの二つの川が流れつづけており、美しい川音が鳴り響いています。特に熊野川では子どもの頃からよく泳ぎました。夏休みになると、両親の産土である本宮に帰るのが楽しみでなりませんでした。それは熊野川の清流で泳げることと、兜虫や鍬形虫などのいろんな昆虫に出会えるからです。子どもの僕にとって熊野は、まるで天国のような遊び場でした。その熊野で遊び回った体験や記憶が、四季を通して森羅万象を詠む俳句の糧になりました。熊野が僕を俳人にしてくれたのです。熊野の山川草木、鳥獣虫魚よ、心からありがとう。

メンバー一覧へ

more Members